导演:四方田犬彦
世界に冠たる「かわいい」大国ニッポン。 キティちゃん、ポケモン、セーラームーンなどなど、日本製のキャラクター商品が世界中を席巻している。 その市場規模は二兆円ともいわれ、消費社会の文化商品として大きな意味を担うようになった。 では、なぜ、日本の「かわいい」は、これほどまでに眩しげな光を放つのか? 本書は、「かわいい」を21世紀の美学として位置づけ、その構造を通時的かつ共時的に分析する、はじめての試みである。 第1章 「かわいい」現象 第2章 「かわいい」の来歴 第3章 大学生の「かわいい」 第4章 美とグロテスクの狭間に 第5章 小さく、幼げなもの 第6章 なつかしさ、子供らしさ 第7章 メディアのなかの「かわいい」 第8章 「萌え」の聖地 第9章 「かわいい」、海を渡る エピローグ 「かわいい」の薄明